化石研ニュース
No. 98

最終更新日:2007年4月29日

   
2007年5月1日発行



第25回総会・学術大会のお知らせ

2007年6月2日(土)〜3日(日)に第25回(通算127回)総会・学術大会を下記の
通り埼玉県立自然の博物館にて開催します.多くの会員の参加をお待ちしています.

日時:2007年6月2日(土)〜3日(日)
会場:埼玉県立自然の博物館

日程:
[6月2日(土)]
13:30〜15:50公開シンポジュウム「ヒゲクジラの進化」
15:50〜16:20博物館展示案内
16:30    送迎バス出発
18:00〜懇親会「於:秩父小鹿野温泉旅館 梁山泊 」

[6月3日(日)]
9:10〜11:10一般講演
11:15〜12:15総会
12:15〜13:15昼食
13:15〜15:00一般講演
閉 会


*運営委員会は,2日の10:00〜12:00まで行います.
運営委員,専門委員会委員,事務局の方々はお集まりください.

6月2日(土)公開シンポジュウム「ヒゲクジラの進化」秩父盆地ではヒゲクジラの
化石がたくさん見つかり,新種として記載されたものがあります.このシンポジウムでは,
最近のヒゲクジラ化石研究の最前線,特に解剖学的な見地からみた摂餌様式に関する
話題を提供して,皆さんにおおいに討論をしていただきたいと考えています.
また,実物展示も行いますのでご覧ください.

 


公開シンポジュウム「ヒゲクジラの進化」

 【プログラム】
13:30〜13:50挨拶・主旨説明+チチブクジラ発見のいきさつ    吉田健一(埼玉県立総合教育センター)
13:50〜14:20講演1 ヒゲクジラの出現−歯のあるヒゲクジラ化石と現生種胎児の解剖から・・・澤村 寛(足寄動物化石博物館)
14:20〜14:50講演2 摂餌様式からみた日本産ヒゲクジラ類化石の概要・・・木村敏之(群馬県立自然史博物館)
14:50〜15:20講演3 クロミンククジラ(Balaenoptera bonaerensis)胎児の下顎周辺部の構造および顎の開閉機構に関する一考察・・・伊藤春香(中央水産研究所)・澤村寛(足寄動物化石博物館)・一島啓人(福井県立恐竜博物館)・大谷誠司(日本鯨類研究所)
15:20〜15:50質疑応答
15:50    閉会



6月3日(日)一般講演
【プログラム】(発表12分,質疑3分)
9:10〜9:25 牧ノ原台地古谷層の軟体動物化石と有孔虫化石からみた堆積過程・・・柴 正博(東海大学博物館)・高橋孝行(中央温泉研究所)・谷 あかり(東海大学海洋学部)・恩田大学(静岡大学教育学部)・山下 真(サン地質)
9:25〜9:40 多摩川中流部河床の下部更新統上総層群下部より産出した鳥類足跡化石・・・向山崇久(東京都立上野高校)・福嶋 徹(むさしの化石塾)
9:40〜9:55 関東地方の鮮新更新統におけるメタセコイア植物群の絶滅過程・・・楡井 尊(埼玉県立自然の博物館)
9:55〜10:10 松江層アユ化石の歯について・・・小寺春人(鶴見大学歯学部)
10:10〜10:25 静岡県下田市柿崎および白浜の鮮新統白浜層群から産した生痕化石・・・長田敏明(大森区立東蒲中)・佐瀬和義(都立練馬高校)
10:25〜10:40 秩父盆地中新統の奈倉層から産出した生痕化石Dactyloidites ottoiおよびウニ類化石Echinolampas sp.・・・ 小幡喜一(埼玉県立熊谷高校)
10:40〜10:55 篠山層群からの恐竜化石の発見とその発掘について・・・三枝春生(兵庫県立人と自然の博物館)
10:55〜11:10 台湾の古脊椎動物研究状況と台南県南部の古生物・地質調査・・・高橋啓一(滋賀県立琵琶湖博)・田中里志(京都教育大・教育)・北川博道・入江美沙(京都大学大学院)・張 鈞翔(台湾国立自然科学博)

11:15〜12:15<総  会>
12:15〜13:15 昼  食

13:15〜13:30 シルル紀および石炭紀のコノドント化石の組織構造・・・三島弘幸(高知学園短期大学),筧光夫(明海大学歯学部),安井敏夫(横倉山自然の森博物館)
13:30〜13:45 河口干潟にみられる底生動物・・・武藤博士(芝学園)
13:45〜14:00 鳥類の卵殻を構成する結晶の配向について・・・寒河江登志朗(日本大学松戸歯学部)・筧 光夫(明海大学歯学部)・諏訪武利・大沼扶美子(日本大学電子線利用研究施設)・泉 徳和(石川県立大学生物資源環境学部)
14:00〜14:15 現代日本人女性にみられる歯の退化傾向について−学生の顎模型を材料にして・・・後藤仁敏(鶴見大学短期大学部歯科衛生科)
14:15〜14:30 ヒトの永久歯における各歯種エナメル質の組織構造と元素組成に関する進化学的考察・・・高橋正志(日本歯科大学新潟短期大学)後藤真一(日本歯科大学新潟生命歯学部)
14:30〜14:45 フッ素症,イタイイタイ病にみる結晶核形成阻害から推測する骨粗鬆症の発症過程・・・筧 光夫(明海大学歯学部),寒河江登志朗(日本大学松戸歯学部),吉川正芳(明海大学歯学部)
14:45〜15:00 硬骨魚類ガノイン鱗の観察・・・笹川一郎(日本歯科大学新潟生命歯学部先端研究センター)
15:00閉会

埼玉県立自然の博物館までの交通
【電車でお越しの方】
●秩父鉄道上長瀞駅より徒歩5分
【車でお越しの方】
●関越自動車道花園ICより国道140号線で約30分
(但し館の駐車場は収容台数が少ないので公共交通機関をご利用になるか,博物館前の有料駐車場1日500円をご利用ください)
ホームページhttp://www.shizen.spec.ed.jp/

宿泊と懇親会について
宿泊+懇親会の申込を受け付けます.懇親会場は総会・学術大会会場から離れています.セットでお申し込みくださるようお願いします.
宿舎:秩父小鹿野温泉旅館 「梁山泊」 
〒368-0103 埼玉県秩父郡小鹿野町般若260
 0120-30-2654(関東地区のみフリー)TEL 0494-75-2654 FAX 0494-75-4034 
ホームページhttp://www.rzp.co.jp/
*16:30に博物館より送迎バスが出ます.
○一般:1泊2日(朝食付き)5000円+懇親会兼夕食費4000円=9000円
○学生価格:1泊2日(朝食付き)5000円+懇親会兼夕食費1500円=6500円
申込方法:氏名,連絡先住所,一般又は学生の別,性別を明記し,5月25日までに楡井までE-mailまたはハガキでご連絡ください.

<埼玉県立自然の博物館の連絡先>
〒369-1305埼玉県秩父郡長瀞町長瀞1417-1
TEL0494-66-0407 FAX0494-69-1002



各地の博物館特別展

●群馬県立自然史博物館 第27回企画展「アイスエイジ 氷河時代を生きた動物たち」 
7月14日〜9月2日 地球は誕生以来数回にわたる氷河時代を経てきました。先カンブリア時代の全球凍結や古生代の氷河時代、そして現在進行している新生代第四紀の氷河時代です。この企画展は地球の氷河史をプロローグとし、新生代第四紀の氷河時代に焦点をあてて展示します。特に数十万年前に日本に渡ってきたナウマンゾウを中心に、気温の低い氷期と暖かい間氷期が動物たちにどのように影響を与えていたかを紹介します。

●千葉県立中央博物館 企画展「化石が語る熱帯の海−1600万年前の日本−」 6月30日〜9月2日

●国立科学博物館 特別展「花 FLOWER 太古の花から青いバラまで」 
3月24日〜6月17日 太古の花の化石から最新の技術開発による「青いバラ」まで魅力あふれる花の世界を紹介。

●財団法人国際文化交友会 月光天文台(静岡県田方郡函南町) 第52回特別展「シーラカンスの化石展」4月20日(金)〜年9月2日(日)

●豊橋市自然史博物館 第22回特別企画展「ホネホネ大行進−骨学のススメ−」 7月13日〜9月9日

●名古屋市科学館 特別展「ようこそ恐竜ラボへ!〜恐竜の謎をときあかす」 
3月17日〜5月27日 日本初のコリトサウルスの全身骨格など恐竜標本の展示、再現された発掘現場や研究復元現場をめぐる。

●四日市市立博物館 特別展「恐竜と生命の大進化−中国雲南5億年の旅−」 
4月21日(土)〜6月24日(日) 「日本人の心のふるさと」ともいわれる中国雲南省。素晴らしい自然や文化を紹介するとともに、ここで発見された化石群から、5億年におよぶ生命の進化をたどります。全長17mの恐竜・ユアンモウサウルスは圧巻です。

●三重県立博物館 ミニ企画展「紀州の鉱物」 
2月20日(火)〜年5月20日(日)

●滋賀県立琵琶湖博物館 鉱物・化石展「続 湖国の大地に夢を掘る」 
3月20日〜5月6日

●徳島県立博物館 第1回企画展「ミネラルズー不思議な,きれいな,そして意外に身近な鉱物の世界ー」 4月27日(金)〜6月3日(日)

●島根県立三瓶自然館 「石見銀山−鉱山遺跡と自然」 
3月21日〜6月4日 多量の銀が採れたのはなぜ?世界遺産候補の石見銀山について、館ならではの切り口で紹介。



■会費の納入をお願いします
2007年度会費の納入をお願いします.
  年会費 4000円(学生2500円)
  郵便振替 00910-5-247262 「化石研究会」


化石研ニュース No.97 07/3/8
編集・発行:化石研究会事務局 〒525-0001
滋賀県草津市下物町1091番地
滋賀県立琵琶湖博物館 地学研究室内
TEL. 077-568-4828 FAX. 077-568-4850
http://www.kaseki.jp





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